3連単5頭ボックスの点数と的中率の基本を解説
3連単5頭ボックスは、選んだ5頭の中からどの馬が1着・2着・3着になるかの全通りを購入する馬券スタイルです。着順のすべてをカバーするため、予想の精度に自信がなくても、広く的中のチャンスを持てる点が魅力です。
予想の柔軟性があるため、競馬初心者から上級者まで幅広く支持されている買い方のひとつです。
3連単5頭ボックスの点数は全部で60点
3連単ボックスの組み合わせ数は、以下の数式で求めることができます：
n × (n – 1) × (n – 2)
この計算式に5頭を当てはめると、
5 × 4 × 3 = 60点 となります。
つまり、3連単5頭ボックスでは60通りの買い目が発生します。
▶ 頭数別の点数一覧表
| 選んだ頭数 | 点数（組み合わせ数） |
| 5頭 | 60点 |
| 6頭 | 120点 |
| 7頭 | 210点 |
| 8頭 | 336点 |
| 9頭 | 504点 |
| 10頭 | 720点 |
| 11頭 | 990点 |
| 12頭 | 1,320点 |
| 13頭 | 1,716点 |
| 14頭 | 2,184点 |
| 15頭 | 2,730点 |
| 16頭 | 3,360点 |
| 17頭 | 4,080点 |
| 18頭 | 4,896点 |
なお、1点100円で購入する場合、
5頭ボックスは 6,000円（100円 × 60点） の予算が必要になります。
手頃な投資額で的中チャンスを広げられるため、特に中穴〜大穴狙いのユーザーに人気です。
的中率の目安はおよそ1〜2％
3連単5頭ボックスは買い目が多いものの、レースに出走する馬の頭数によって的中率は大きく変動します。
おおよその的中率は、次の計算式で求めることが可能です：
的中率 = 購入点数 ÷ 総組み合わせ数
以下に出走数別の的中率をまとめました。
▶ 出走頭数別の的中率（3連単5頭ボックス＝60点）
| 出走頭数 | 的中率（約） |
| 5頭 | 100.0% |
| 6頭 | 50.0% |
| 7頭 | 28.5% |
| 8頭 | 17.8% |
| 9頭 | 11.9% |
| 10頭 | 8.3% |
| 11頭 | 6.1% |
| 12頭 | 4.5% |
| 13頭 | 3.5% |
| 14頭 | 2.7% |
| 15頭 | 2.2% |
| 16頭 | 1.8% |
| 17頭 | 1.5% |
| 18頭 | 1.2% |
たとえば、有馬記念のような16頭立てのビッグレースでは、
3連単5頭ボックスの的中率は 1.8% と非常に低くなります。
当たれば高配当を狙える反面、外れたときのダメージも大きいため、資金管理やレース選びが非常に重要です。
ワンポイントアドバイス
的中率の低さや予算の面から考えると、**「3連単フォーメーション」**の方が資金効率に優れたケースもあります。
特に本命馬を1着に固定できるレースでは、リスクを抑えて高配当を狙う戦略としておすすめです。
3連単5頭ボックスで的中率を上げるための3つのポイント
「3連単5頭ボックスなら当たる」といった言葉を耳にすることがありますが、実際には運任せではなかなか的中しません。
ただし、買い方に工夫を加えることで、的中率を上げることは可能です。
ここでは、3連単5頭ボックスで的中を狙うための3つのコツを紹介します：
- 少頭数のレースを選ぶ
- 人気馬と穴馬をバランス良く組み合わせる
- 競馬予想サイトをうまく活用する
それぞれのポイントを詳しく解説していきます。
頭数が少ないレースを選ぶ
レースの出走馬が少なければ少ないほど、3連単5頭ボックスの的中率は格段に上がります。
たとえば5頭立てのレースなら、5頭ボックスであれば100%的中します。一方で、18頭立てのレースでは的中率はわずか1%程度に落ち込みます。
ただし、少頭数のレースは配当が低くなりやすく、トリガミのリスクも高まるため注意が必要です。
的中のしやすさと配当のバランスを見ながら、レースを選択するのがコツです。
人気馬と穴馬をミックスする
競馬では、上位人気の馬がそのまま1～3着に入るという展開は意外と少ないものです。
そのため、単純に人気上位5頭を選んでボックス買いしても、当たらないことが多いだけでなく、仮に当たっても低配当で収支がマイナスになることもあります。
おすすめは、人気馬2〜3頭に加えて、穴馬を2〜3頭組み合わせる方法。
過去の傾向や馬場状態、距離適性などを参考にして、人気薄でも好走の可能性がある馬を見つけましょう。
競馬予想サイトでプロの情報を参考にする
馬券の組み立てにおいて、データ分析や騎手・展開の読みは非常に重要ですが、自分だけで調べるのは手間がかかる上、慣れも必要です。
そこで活用したいのが、競馬予想サイトです。
無料・有料問わず、過去の成績や血統分析、レース展開などを加味した精度の高い予想を簡単にチェックできます。
完全に予想を真似するも良し、自分の考えと照らし合わせて参考にするのも良し。
うまく使えば、初心者でも質の高い買い目を組むヒントになります。
3連単5頭ボックスで勝負するメリットとは？
3連単5頭ボックスで馬券を購入するメリットは主に以下の2点に集約されます。
- 万馬券を狙える高配当のチャンスがある
- 予想方法がシンプルで初心者でも取り組みやすい
それぞれの利点について詳しく見ていきましょう。
高配当が狙えるチャンスがある
3頭のうち1頭でも人気薄の馬（穴馬）が絡めば、万馬券も十分に期待できるのがこの買い方の最大の魅力です。
人気馬だけで決まる展開よりも、少し意外性のある結果になる方が配当が跳ね上がる傾向にあります。
穴馬を見つける際のポイントは以下の通りです：
- 前走で大きく敗れ、人気を落としているが状態が上向きな馬
- 成績は振るわなくても、勝ち馬との差が小さいレースが続いている馬
- 開幕週のレースで内枠＋逃げ・先行タイプの馬
こうした条件に当てはまる馬は、高配当を生む可能性が高いため、ぜひチェックしましょう。
初心者でも取り組みやすいシンプルな買い方
3連単5頭ボックスは、ただ5頭の馬を選ぶだけで成立するため、初心者にも理解しやすく購入も簡単です。
複雑なフォーメーションやマルチ買いに比べ、予想の敷居が低く、直感でもチャレンジできるのが強みです。
ただし注意点として、人気順に上位5頭を選んでも必ずしも当たるとは限りません。
中穴～穴馬の存在が、的中と高配当の鍵を握ります。人気馬に加え、展開次第で上位に来そうな伏兵を組み合わせる工夫が必要です。
3連単5頭ボックスで勝負する際のデメリット
一方で、3連単5頭ボックスにはいくつかの注意点・デメリットも存在します。
- 的中率が非常に低い点
- 配当次第では回収が追いつかず、トリガミになる可能性がある点
これらのリスクについても理解した上で、バランスの良い馬券購入を心がけましょう。
的中率は1～2%とかなり低め
3連単5頭ボックスは、出走頭数が多いほど的中率が下がるという特性があります。
たとえば16頭立てレースでは、的中率はわずか1.8%前後しかありません。つまり、数十回チャレンジしてようやく1回当たる程度の確率です。
とはいえ、レース選びを工夫すれば的中率の底上げは可能です。
自信のあるレース、少頭数レース、明確な展開予想が立てられるレースなど、見極めて挑むようにしましょう。
組み合わせによっては収支がマイナスになることも
3連単の平均配当は約13万円といわれていますが、これはあくまで平均値。
人気馬同士の決着や堅い展開になった場合、3連単でも配当が数千円しかつかないこともあります。
5頭ボックスの場合、1点100円でも60点購入＝6,000円の投資が必要です。
そのため、低配当を引いてしまうと「当たっても赤字」になるケース（トリガミ）が起こりやすいのです。
高配当を狙いたい場合や、点数を絞って回収率を重視したい場合には、フォーメーション買いなど他の戦略と組み合わせるのも有効です。
「3連単5頭ボックスは当たりやすい」は本当？実績から検証！
競馬ファンの間で時折耳にする「3連単5頭ボックスならだいたい当たる」という言葉。これは、元AKB48の小嶋陽菜さんが競馬番組内で口にしたフレーズとして有名です。
とはいえ「だいたい当たる」の“だいたい”とは、どの程度の的中率を指しているのでしょうか？
もしこの買い方で安定した利益が出ているなら信頼性も上がりますが、果たして実際の結果はどうだったのでしょうか。
ここでは、小嶋陽菜さんの実績をもとに、この「当たりやすい説」が本当かどうかを検証してみます。
小嶋陽菜さんの3連単5頭ボックス実績は赤字続きだった
小嶋陽菜さんがフジテレビ系の競馬番組で、3連単5頭ボックスの予想を行っていたのは2016年〜2018年。当時の成績が番組公式サイトに掲載されていたため、そちらを参考にしてみましょう。
| 年度 | 勝敗 | 収支 |
| 2018年 | 8勝41敗 | -110,290円 |
| 2017年 | 7勝42敗 | -138,360円 |
| 2016年 | 12勝37敗 | +47,410円 |
| 合計 | 27勝120敗 | -201,240円 |
※参照元：フジテレビ競馬パーク「こじはるの３連単５頭BOXプレイバック」
3年間の通算収支はマイナス20万円超え。的中数も147レース中27レースと、およそ**的中率18%**ほど。決して「だいたい当たる」と言える数字ではないのが実情です。
一時的にはプラス収支の年もあったものの、トータルで見るとこの買い方だけで安定した利益を出すのは難しいと判断できます。
3連単5頭ボックスは的中率はそこそこだが、収支は厳しい
「買いやすい・予想しやすい」というメリットはあるものの、的中率や収支面で見ると過信は禁物です。実績が証明する通り、3連単5頭ボックスは決して万能な買い方ではなく、レース選びや穴馬発見の力が試される戦略と言えるでしょう。
まとめ｜3連単5頭ボックスの何通りかを把握して効率よく馬券を買おう
3連単5頭ボックスの組み合わせは60通り。多く感じるかもしれませんが、馬券の幅を広げて的中率を高める効果もあります。
ただし出走頭数やオッズ次第でトリガミのリスクもあるため、予算管理や組み合わせの工夫がカギとなります。
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