オープンレイズの基本

オープンレイズの定義
オープンレイズとは、プリフロップにおいて、まだ誰もレイズしていない状態で最初にレイズを行うアクションのことです。
これは単なる「最初にお金を多く入れる」という行為ではなく、ポーカーにおける攻撃の第一歩となる重要なプレイです。
具体例:
- スモールブラインド(SB)とビッグブラインド(BB)が強制ベットを置く
- UTG(アンダー・ザ・ガン)がフォールド
- UTG+1もフォールド
- UTG+2のプレイヤーがレイズ → このレイズがオープンレイズ
主導権を握る重要性
オープンレイズはポットを構築すると同時に、テーブル上の主導権を握る行為でもあります。
- 相手にプレッシャーをかけ、弱いハンドの参加を防ぐ
- 勝ったときのリターンを大きくする
- 自分がアグレッサーになることで、後続のアクションが有利に
(図解イメージ:テーブル上でのオープンレイズ位置例)
プリフロップ戦略とオープンレンジ

プリフロップとは
プリフロップは最初の3枚のコミュニティカード(フロップ)が配られる前のフェーズです。この段階では自分の2枚のホールカードだけで勝負判断を行います。
オープンレンジの基準
オープンレイズを行うハンドの範囲(レンジ)はポジションによって異なります。以下は6-maxテーブルの例です。
オープンレンジチャート(例)
ポジション | 推奨オープンハンド例 |
UTG | AA, KK, QQ, JJ, AKs, AKo, AQs, AJs |
MP | 上記+TT, 99, AQo, KQs |
CO | さらにKQo, ATs, 76s〜T9s |
BTN | 多くのスーテッドコネクターやブロードウェイカード |
SB | バランスを取りつつ、BBとのヘッズアップを意識 |
(図解イメージ:ポジション別の推奨ハンドマトリクス)
レイズ・3ベット・4ベットの違い

レイズ
他のプレイヤーがまだレイズしていない状態、もしくは前のアクションがコールのみの場合に、自分がベット額を上げる行為です。オープンレイズもこの一種です。
3ベット・4ベット
- 3ベット:相手のレイズに対してさらにレイズ
- 4ベット:その3ベットに対してさらにレイズ
ベットが繰り返されるほどハンドの強さは上がる傾向があり、特にプリフロップの4ベットはAA・KKなどの超強力ハンドで使われます。
(図解イメージ:ベットアクションの流れ)
リンプのリスクと例外

リンプとは
オープンレイズ可能な場面で、ビッグブラインドにコールするだけの行為です。
リンプが悪手とされる理由
- 強いハンドでポットを大きくできない
- 相手に安くフロップを見せてしまい、逆転されるリスク
- 主導権を握れない
ただし、トーナメント終盤や特殊なミックス戦略では例外的に有効なこともあります。
オープンレイズのベットサイズ戦略

推奨ベット額(6-max例)
ポジション | 推奨サイズ |
UTG | 2.5BB |
MP | 2.3〜2.5BB |
CO | 2.2〜2.5BB |
BTN | 2.0〜2.2BB |
SB | 3.0BB |
サイズ調整の意図
- 早いポジションほど大きめに(多人数参戦防止)
- 後ろのポジションでは小さめにして多くのハンドをプレイ
- SBではBBへの圧力を強化
(図解イメージ:ポジションごとのベットサイズ分布)
まとめ

ポーカーにおける「オープン」は、単なる最初のベットではなく、試合の流れを決定づける重要なアクションです。適切なタイミングとハンド選択を理解すれば、勝率は大きく向上します。もし今回の解説を読んで実際に戦略を試してみたいと感じた方は、クイーンカジノ でオンラインポーカーを体験してみてください。安全でリアルなゲーム環境があなたを待っています。