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第3回 学校法人の専門学校と無認可のスクール、どちらを選ぶ?

更新日:2007年3月19日

境 哲也(さかい・てつや)
ガイド : 境 哲也(さかい・てつや)>>プロフィールと記事一覧
1990年大学卒業後、広報・宣伝業務、専門学校運営全般の業務を約8年間経験後、塾・予備校、商社の新規eラーニング事業に参画。現在、株式会社AOIインターナショナル取締役。企業の採用・研修や専門学校のコンサルテーションを担当。

学校選びに関して、私のところによく寄せられる質問の一つに、「学校法人の専門学校と、無認可のスクールとでは、どこがどう違っていて、どちらを選ぶのがよいか」というものがあります。

資格スクールレポート

特にデザインや美容関連の技術を学ばれる方からのお問い合わせが多いように思えます。

会社を辞めて、好きなことを仕事にするために、その技術を身につけてプロとしてはばたくためには、どちらがよいかというご質問です。

結論から先に言ってしまうと、各学校の教育カリキュラムが自分に合っているか、どれだけ卒業後のバックアップをしてもらえるか、大きくこの2点を中心に選択をすべきであって、認可・無認可だから良い、悪いという視点だけでは選びきれないのが本音です。
では、極力わかりやすく専門学校とスクールの違いをお話ししていきます。

少し法律的なことに触れますが、専門学校は学校教育法で定められた専修学校というカテゴリーに属し、私立の場合は各都道府県知事の認可を得ています。その多くが学校法人が運営し、校舎や土地も自己所有のものでなければならない等の 設置基準があり、それをクリアすることで「専門学校」としての許可を得ることができるのです。

一方、無認可のスクールは、ご承知の通り英会話スクールやビジネススクールと同様、企業が経営するケースがほとんどであり、法の保護や規制にとらわれず より良い教育サービスを提供するために、独自のカリキュラムを組むことができる教育施設ともいえるでしょう。

次は、もう少し詳しく専門学校とスクールの違いを整理していきます。

1・卒業後の身分
一定の要件を満たせば、専門学校生は「専門士」という学位を得ることが出来ます。専門士は短大や高専で授与される準学士の称号と、教育課程上はほぼ同等に扱われますが、就職活動などの面においてはその称号を評価するというよりも、 在学中に得た資格や能力・技術などの面で評価されるのが実情です。スクールの場合は、特にそのような称号を得ることはありませんが、スクール独自の基準を設けている場合もあります。
2.国家資格
希望する職業・分野によっても異なりますが、専門学校には(1)専門学校卒業と同時に取得できる資格や(2)専門学校を卒業すると取得できる資格試験の受験資格などの特典があります。そもそも「資格」は、希望する職業に必須の資格、また就・転職に有利な資格、あるいは国家資格と同程度のステータスを持つ民間資格など多岐に渡りますので、学校案内や説明会などで自分の目指す仕事に就くには、どのような資格が必要なのかを確認したほうがよいでしょう。
3.学割
スクールは通学定期や学割が利用できません。ただし、学割については、スクール独自のサービスを行っている場合もありますので、検討中のスクールに問い合わせをしたほうがよいでしょう。(例えば、合宿免許、PCソフト、近隣の飲食など)。

その他奨学金制度の適用の有無や、入学や学校運営にあたって、学校教育法による基準の有無など、細かいことをお話しすればキリがないのですが、 「専門学校だから安心」「スクールだから魅力的」といった選び方ではなく、自分の目指す仕事・分野や、自分が希望している学びスタイルに合わせて、総合的に学校を判断するのがよいでしょう。

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