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超初心者のマネー塾

第7回 ハマりたくない!投信の落とし穴(その1)

やはり配当が多い投資信託の方が、良い投資信託なんですよね?(25歳女性)

分配金のメリットとデメリット

ちょっと待って!株には配当がありますが、投資信託に配当はありません。あるのは「分配金」というもの。投資信託によっては定期的にもらえるので、配当と同じように考えてしまいがちです。でも性質は違います。

分配金はどこから出てくるか

超初心者のマネー塾 株の配当は、会社がたくさんの利益を上げることができた時に、お金を出してくれた株主に利益を還元するもの。原資は「会社の利益」です。

一方で投資信託は、皆さんの資産を運用して出た利益の一部を還元するもの。運用会社や販売会社などから出てくるワケではありません。原資は「自分の資産」。もし分配金を受け取らなければ、そのまま運用されるはずのお金です。

つまり分配金をもらうということは、自分の資産を取り崩しているということを意味するのです。

分配金は投資効率を悪くする?!

それでも「分配金をもらえたほうが、手元に現金があっていい」と思うかもしれません。ただしデメリットは知っておきましょう。

投資信託は、多くの人から少しずつ集めたお金で、様々な資産に投資をし、運用をしています。分配金を支払うとなると、その分の現金を確保しなければなりません。そこで運用している資産を売却することになります。本当は成績が上がっていて、売らない方がよかったとしても、現金がなければ仕方ないのです。この場合、ベストな運用とは少し離れてしまうのが分かるでしょうか。

投資経験が豊富な人が「投資効率が悪くなるから」と分配金なしの投資信託を選ぶのは、そんな理由があったのです。

安心感を得る程度に

分配金があると安心感が感じられる、という人もいます。投資をしている実感が持てる、という人も。それは分配金があるメリットです。ただし“お得”ではないことは知っておきましょう。

分配金があるかないかは、投資信託の銘柄によって違います。メリットとデメリットを理解した上で選べるといいですね。

今回のポイント

分配金がある投資信託は人気がありますが、メリットとデメリットを知っておくべき。投資効率を考えたら、分配金は安心感程度にとどめておくのがいいでしょう。

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答えてくれたファイナンシャルプランナー

基太村 明子(きたむら あきこ)さん
基太村 明子(きたむら あきこ)さん
日本証券新聞社記者を経て、コーチ・トゥエンティワンに勤務。広報担当として日本におけるコーチングの普及に努める。現在は独立し、産業、コーチング、マネー、自分磨きなどをテーマとした執筆活動を雑誌やウェブサイトで展開。NPO法人コモンビートの理事としてミュージカルを通じた共育活動も手がける。日本ファイナンシャル・プランナーズ協会AFP。

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